ドナルド・ダックの世界像 ISBN:4121707109

コミックスでのドナルド・ダック、南米でのディズニー批判、匿名だったコミックス作者とファンとの交流・・・読み応えがあった。

2004/6/10 http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/hiroette/770 を読んで追記
ミッキーが優等生として生きざるを得なくなったために、やんちゃな部分を引き受けるべく生み出されたキャラクター・ドナルド。当時、ミッキーを越える人気を獲得し、映画出演本数も彼のほうが多いんだそうです。それはそれで、戦後南米から批判されたりしたようで・・・・・。
ミッキーやドナルドでさえ「期待される役割」と感性との乖離に苦労する。いわんや、生身の人間においておや・・・。
映画を離れ、コミックスで自由闊達に動き回るドナルド。やがて、完全な裏方として表に決して出なかったコミックス作者と、ファンとが、ひととひととして、交流する。
役割の固定化による不幸せと、リアルな実感の回復。上手く言えないけれど、そんな事例として読めました。「枠(わく)」や「シンボル」や「スタイル」が、どうあれば邪魔で、どうあれば活きるのだろう。見えかけてきたような・・・もう一息。

2004/6/19 http://blog.livedoor.jp/dreamretreat/archives/1736660.html を読んで、urlをメモ。